26インチのシティサイクルにママチャリハブで手組した700C履かせる

26インチノーパンクタイヤホイールに飽きる

ノーパンクタイヤのママチャリについてブログを書いたわけだが。
結構ノーパンクタイヤも悪くないと書いたわけだが。

飽きた!

スポーツ自転車に乗り始めると、700Cこそ至高!的な思想に走りがち。
そして、変態的と言われるママチャリの700C化に手を出しがち。

そう、やっちまったのさ…。700C化をな!

ママチャリハブで700C手組ホイールを作る

この手の改造をする場合、ママチャリとかシティサイクルとか言われている自転車とロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車における規格の差が問題となる。

前輪と後輪を自転車に固定しているシャフトの部分の太さが違うので、単純にママチャリにスポーツ自転車のホイールを嵌められないのである。

この問題を解決するためには、嵌める部分を物理的に削って、スポーツ自転車のシャフトが入るように改造するのがセオリーである。なぜなら、ママチャリと比べてスポーツ自転車のホイールの方がハブの性能が良いので、スポーツ自転車用のハブを使った方が性能が高くなるのだ。

だがしかし、物理的に削ってしまうという事は不可逆な改造であるわけで、将来ママチャリ状態に戻したいと思っても戻せないのだ。
なんかのはずみにノーパンクタイヤに戻したいという気分になるかもしれないし、削るのは嫌だなーと思っていたが、あるとき思った。

手組すればいいんじゃね?


幸いなことに、ママチャリハブで700C化した方のブログなどを拝見し、これはイケる!と確信。手組なんかしたことないけど、とりあえずやってみることにした。

※ちなみに、amazonで700Cのママチャリハブダイナモホイールなんてものが売ってたりするw。「BC 5/16」がママチャリの前輪ハブのシャフト径。
英米バルブリムなのが若干残念。


どういう構成で手組ホイールを作るか

手組ホイールを組むにあたって、下記の要件を設定した。
  1. ノーパンクタイヤ付きのホイールはそのまま取り外し、別途、新規ホイールを作成する。
  2. クロスバイクについていたシマノ製ボスフリー7速スプロケットを流用。
  3. 前輪はハブダイナモ必須。できれば今使っているライトは流用したい。
  4. ブレーキは現在装着しているモノをそのまま流用。後輪はローラーブレーキ(Shimano InterM)、前輪はArai 800A(TektroのOEM)を使う。
1の要件だと、ハブ、スポーク、リムを前輪、後輪分新規調達する必要がある。
2の要件と3の要件により、前輪はハブダイナモ、後輪はボスフリー対応のハブで構成する。また、4の要件により後輪はローラーブレーキ対応のハブである必要がある。

という事で、下記のパーツで組むことにした。

リムはAlexrimsのDM18

ママチャリのハブは36hで、1ホイール当たりスポークを全部で36本使う事になる。
そのため、リムの方も36hのリムを調達する必要がある。
700cのリムは32hとか28hなので、36hのリムは選択肢が少ない。
お値段と相談してAlexrimsのDM18を選定。メーカーサイトを見ると700cの記載がないが29”の記載があり、700C=29erなので問題なし。



ハブダイナモはNexusで

ハブダイナモはシマノNexusのハブダイナモを選定。

ハブダイナモには複数の規格があり、既存のハブはJ1端子のものでライトもJ1端子対応のもの。J1端子はソケットが1つしかないので単純に差し込むだけ。

一方NexusのハブはJ2端子のものなので規格も異なれば、ソケットの数も2つある。
しかし、J2のソケットの一方はアースで、もう一方にJ1端子のライトを挿せばちゃんとつくらしい。

リアハブは鉄板のRH-IM11

リアハブについては、ボスフリーでローラーブレーキといったら「SHIMANO RH-IM11」しか選択肢はないわけである。結果的に上記のブログ様と同じw

ボスフリー側
 ローラーブレーキ側


スポーク長の計算

で、ハブとリムのサイズを元にスポークの長さを計算する。
リムの内径はERDを確認する。サイトを見るとDM18の29”は606.5㎜とあるのでこの値を使用する。
ハブについてはフランジセンター間とピッチが必要になる。ホントは現物で測って確認するのが一番だが、ネットでカンニングw

スポークは計算の結果、前輪は288mm36本、後輪は右286mm16本と左288mm16本が最適のようだが、286mmを入手するのが面倒だったので288mmの#14で行ってみることに。


結果的に右のスポークがニップルよりちょっと突き出してしまったが、リムテープを巻いて見なかったことに。DM18がダブルウォールリムなので、多少突き出ていても直接リムテープにあたるほどではなく隙間がある状態ではあった。


で、ミノウラの振れ取り台を購入して振れ取り!


手組ホイール完成形

過程は省くが最終的にこうなった!
前輪
 後輪

前輪はバルブの位置とスポークの位置が間違っており、隙間が少ないため空気入れを挿し辛い状態のためホントは間違い。でも面倒だからそのまんまにする。

J2のハブにJ1のライトを付けるのは問題なくできた。ゴムのカバーが付いてない方のソケットに挿せばOK。

タイヤはとりあえずOUTFEELのクロスバイクにデフォルトでついていた謎タイヤを流用。アラミドのタイヤに履き替えようと考え中。

700Cにした感想

走りに関してはノーパンクタイヤとは一線を画するw
フロントは既にOUTFEELのクロスバイクについていた48Tになっているので安クロスバイクとギアの構成は同じ。
6速用のTourneyで7速のスプロケのギアチェンジは問題なく可能。ちゃんと調整したからか、むしろ快適にギアチェンジができる。
<完成車の写真を掲載予定>

26インチだとタイヤとフレームの隙間が大丈夫かが懸念される点だが、28Cであればかなり余裕がある。
金属の泥除けを付けたままでも問題ない位の隙間はある。
(私はMTB用のものを別途付けたが)
32Cはぎりぎりイケそう。

ブレーキに関しては、ARAIの皮をかぶったTektro800Aを使用しているが、一番上(61㎜)にブレーキシューを装着すればある程度リムを挟めてちゃんと止まる。
クロスとかロード用のショートリーチのキャリパーだと微妙に届かない感じである。
たぶんDIACOMPEのもうちょっとリーチが短い、最短57㎜位のナット止めブレーキにした方がいいかなーと思っている。

後輪はShimano InterMを使うので、あまり考慮する点はなし。引きシロの調整を行って完成。
そのうち後輪にハイパーローラーブレーキを装着してやりたいと計画中。

もともと狸サイクルさんのこの手の改造ママチャリのファンで、いつかやってみようと思っていたのだが、やってみたら意外と簡単にできてしまい、目標を達成してしまった。

自転車沼って楽しいね(笑)

コメント

このブログの人気の投稿

ヤマダ電機の安心会員住所変更をした

JP1の定義をドキュメント化するjp1ajs2.jobdocが超便利

curlでADのドメインユーザーでプロキシを超える