vmware-appmonitorによるアプリ監視
VMware vSphereにVMware HAという機能がある。 HAとは ※判っている人は読み飛ばし推奨 HAというのがHigh Availabilityという英語の略で、高可用性と訳されるように、サーバに何かあってもコンピュータ上のサービスを継続して動かし続けるような仕組みのことを指す。 例えば、1台のパソコンにあんなデータやこんなデータを溜め込んでいたのに、ある日パソコンが壊れてしまい、どうしても見れないということがあったとする。 この場合、データを外付けHDDやNASに溜め込んでいて、もう一台パソコンがあれば、あなたのあんなデータやこんなデータは直ぐに見ることができる。 簡単に言えば、HAというのは外付けのディスクと予備のサーバを準備しておいて、メインのサーバが壊れた場合に、自動的にメインで使っていた外付けのディスクを予備のサーバにつなげて、予備サーバでサービスを継続する仕組みのことである。 貴方が新本格ミステリ好きならば、麻耶雄嵩の「翼ある闇」のアレを思い浮かべると判りやすいかもしれない。 簡単なHAの場合は2台で済むが、予備機の台数が多いほど信頼性が増すので、システムの重要度に応じて台数が増えていく。 外付けディスクと書いたが、家で使うようなUSBのディスクではなく、光ケーブルとかSASケーブルとかで繋がった、ゴッツいディスク装置にHDDを多重化していっぱい載せた、これだけでン百万~ン億円の世界のものを使用することが多い。 (最近(ここ数年)はソフトウェア的にディスク装置と同じ働きを行って安くしようという動きもあるが、まだ歴史が浅いので一般的ではない。 2018/09/19追記:ハイパーコンバージドインフラ等でSDSが一般的になってきた。今ならvSANでいいんじゃないだろうか。) また、サーバに関してもネットワークが途切れないよう、ポートが複数あるカードを複数載せたり、外付けディスクとの接続にしても経路を複数もたせたり、多少壊れても動くような余剰をもたせる(冗長化)。 どこまで冗長化するかというのは、どれくらい信頼性を求めるかということなので、「このシステムってどれぐらい止まっても大丈夫なんだっけ?」というのを予め決めておく必要がある。 間違っても一週間の停止が許容でき...