フジマキ氏復活と睡蓮への期待
藤井 麻輝という人がいる。
一番有名な活動はSoft Balletというバンドだが、個人的に好きなのが芍薬という女性と組んだ睡蓮というユニット。
1枚目の「音ヲ孕ム」、2枚目の「ひたひた」については好みはあろうが間違いなく傑作。
睡蓮の活動を楽しみにしていたのだが、2011年頃から活動がなくなり、某掲示板を覗くとフジマキ氏が行方不明になっているという噂もあり、「あー、睡蓮も終わりなのかなぁ」と残念な気持ちでいたのだが、最近、フジマキ氏が表舞台に復帰してきた。
詳細は以下のリンクのインタビューにあるが、何とガテン系の仕事をしていたらしい。
3.11の際に、「今は音楽をやっている場合じゃない!」ということで建築系の仕事について色々な工事現場で働いていたというのだ。
違う。イメージと全く違う。
東京駅とかスカイツリーとかで働いていたらしいので、もしかしたら多くの人がフジマキ氏とニアミスしていたかもしれない。
ただ、インタビューを見て面白いのが、建築現場でも音楽制作と同じく細部へのこだわりを発揮されていたようで、ある程度ステップアップして部下を指示する立場になったそうだが、建築現場で働く人の意識の低さ(「人の命を預かるもの」という意識でみんな働いていると思っていたが、ただ日銭を得るためだけの人も当然多い)に失望したところもあり、建築の仕事から離れたということ。
これはシステム屋の自分としても非常によくわかる。
フジマキ氏もクリエイティブな部分に対する美意識は音楽でも建築でも同じとおっしゃられているが、システムの現場でも、「細部にこだわってクオリティの高い人」と、「あまりこだわりもなく、とりあえず設計書に書いていることをそのまま書く人」ではシステムに対する美意識の差があるのだ。
ただ時間と金は有限なので、細部に「こだわりすぎる」人には「まぁまぁ」と言ってある程度で諌める必要があるが、フジマキ氏は恐らく典型的な「こだわりすぎる」人なので、結構大変だったのではないだろうか。
そして、一緒に働いていた人も大変だったのではないだろうか(笑)
そういう経験を経て音楽活動を再開されたので、ぜひとも睡蓮の新作を世に出していただきたい!
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