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「残穢 住んではいけない部屋」観た

※基本ネタバレはなし 先日、残穢を見てきた。観客が数名しかいない、平日夜のレイトショーで。 あんまり情報入れずに観に行ったんだけれど、開演までの空き時間に本屋をぶらついていたところ、原作が小野不由美さんであることを知ってしまった。 旦那の綾辻さんのファンなので、小野不由美さんの作品もいくつか読んだことがあり、この時点で貞子とか伽椰子的な奴ではないという予想がたった。 (上映前の予告で貞子vs伽椰子が流れててアガったのは別の話) 原作。映画が面白かったので読んでみようと思う。 観賞後の感想 ググると既にそういう感想があがっているが、この作品、おそらく「ブラタモリ」が好きな人は結構ハマるのではないかと思う。 かくいう私もブラタモリファンであり、シーズン1からほぼ全話観ている。 テレビなんか見てないで一緒に残穢を観よ~ぉ~である。 「残穢」という言葉の説明が冒頭であるが、残(残った)穢(穢れ)が伝播して呪いが拡散していく様が描かれており、ブラタモリでいうところの「土地の記憶」をたどっていき、 街の発展の原因を探っていくと、最終的に川の流れにたどり着くかの如く、穢れの源流にたどり着くというストーリー展開となっている。 タモさんが河岸段丘を見てときめくように、主人公の私と久保さんが怖いもの見たさで穢れの源流を探っていくのである。 小野不由美さん原作なので、ホラーという素材を扱いながらも、非常に論理だったストーリー展開のため、観ていて怖いというよりも「あーなるほどそうなるんだー!」というアハ体験的な悦びを覚えることが多かった。 音でびくっとさせられるところもほとんどないので、比較的穏やかな気持ちで見られると思う。たぶん。 ただし、余韻はそこそこ悪いので、夜寝る前の暗闇の中で耳を澄ませばいいと思うよ? ズサー、ズサー。 (筆者は呪怨で笑う人間なので、上記文章は参考程度に読んでいただけると幸いです。) この作品はこんな人におすすめ。 ミステリー小説が好き、かつ、ブラタモリが好きな人 小野不由美さんといえば屍鬼