いまさらthinkpad X40

Thinkpad X40(2371-Q2J)を買いました。

Thinkpad X40購入

とある深夜、BeStockというthinkpadの中古専門店のHPを見ていると、OSなしの物がAランクで出品されていました。

基本、Linuxをインストールする人間にとって、Windowsがついてようがついてなかろうがどうでも良いので、OSなしモデルのほうが都合がよいのです。深夜のテンションと相まって、早速ポチっと購入。

さて、注文して数日。家に来たX40を開けてみたところ、Aランクだけあってかなりの美品。
キーボードのかすれや筐体のキズ、ヒビもなし。



嬉しい誤算だったのは、バッテリーが拡張バッテリーだったこと。バッテリーの状態もいいらしい。




なぜいまさらX40を?

さて、なぜいまさら2005年発売のパソコンなんぞ買ったかといえば、コンパクトフラッシュをハードディスク代わりに使ってみたかったから。

X40、X41のシリーズには1.8インチのHDDが付いているのですが、これがアクセス速度が遅く、全体のパフォーマンスのボトルネックになっています。これを、コンパクトフラッシュに置き換えて、パフォーマンスの向上を図ろうというのが、数年前に流行ったのです。

ただ、現在はこのサイズのSSDが発売されており、パフォーマンスもそっちの方がよい。

ではなぜコンパクトフラッシュを使うのか?

ただやりたいから。

改造用パーツの調達と改造

というわけで、色々と追加のパーツを購入しました。

基板上に512Mのメモリが載っているので、追加で1G増設。


今回使用するコンパクトフラッシュは、TranscendのTS16GCF600。


これを変換アダプタ(玄人志向 KRHK-CF2.5IDE)に差し込みます。

で、これをパームレストの左側にあるHDDの差込口を開けて、元々のHDDと差し替える訳ですが、そこは写真を取るのを忘れていたので割愛(笑)

ネジ一本でHDDを差し替えられるメンテナンス性の良さが、thinkpadの魅力の一つです。


無事、TS16GCF600をハードディスクとして認識してくれました。

Ubuntu12.04 LTSインストール


で、これにLinuxのディストリビューションであるUbuntuの最新版(12.04 LTS)をいれるのですが・・・。12.04からpaeに対応していないCPUだとインストールができないということなので、一旦旧バージョンの11.10をインストールしてからアップグレードすることにしました。

インストールについては割愛。

デフォルトのGnomeはちょっと重いので、ウィンドウマネージャをLXDEに変更しました。
大好きなリベリオン風に壁紙とスタートメニューをちょっといじる。

コンパクトフラッシュなどのメディアは、書き込みを繰り返していくとそのうち書き込めなくなるので、書き込みが頻繁に発生する領域をメモリ上に配置。

/etc/fstabに以下を追加。
tmpfs /tmp tmpfs defaults 0 0
tmpfs /var/log tmpfs defaults 0 0

ついでに、ディスクのアクセス時間を記録する設定も無効にしました。
UUID=22e87176-021b-4a17-abe1-0ac704ffae5f / ext4 noatime,errors=remount-ro 0 1

※ここまでの内容は、さまざまな先人の知恵を元にやっております。

SDXC 64GB利用可能!

これで、ディスク容量16Gのthinkpad X40が誕生したわけですが、やはり16Gだとちょっと足りない。

X40にはSDメモリカードのスロットが付いているのですが、公式にはSDカード、WindowsだとSDHC16Gまで読めることになっています。

昨今、SDXCという規格が登場しており、64Gの物が市場にも出まわっておりますが、「X40でSDXCが読める」という情報はネットでも見当たりませんでした。

色々調べてみると、読み取り機的には電気信号はどの規格でも同じで、主に取り扱うOS側の対応の問題が大きいようなので、「もしかしたら読めるんじゃね?」と思ってSDXCカードを買ってみました。

(最近sdxc非対応のAndroid機にsdxcを挿してFat32でフォーマットしたら使えるけど、それをsdxc対応の機器に挿したらファイルが破損することがあるというのが問題になってるのも、いけるかもと思った理由。)

購入したのは WT-SX10-64GB Class10準拠。


さっそく、SDカードスロットに差して、fdiskで確認すると、ちゃんと認識してました。

$ sudo fdisk -l

Disk /dev/sda: 16.0 GB, 16022200320 bytes
ヘッド 255, セクタ、 63, シリンダ 1947, 合計 31293360 セクタ
Units = セクタ数 of 1 * 512 = 512 バイト
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスク識別子: 0x00057ac9

デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム
/dev/sda1 * 2048 28168191 14083072 83 Linux
Disk /dev/mmcblk0: 64.6 GB, 64591233024 bytes
ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 7852, 合計 126154752 セクタ
Units = セクタ数 of 1 * 512 = 512 バイト
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスク識別子: 0x00000000

デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム
/dev/mmcblk0p1 8192 126154751 63073280 7 HPFS/NTFS/exFAT

fuse-exfatによるSDXCの利用

で、SDXCからフォーマットがこれまでのFat32からexFatというものになっており、標準ではこの規格でフォーマットされたメディアが扱えないため、exFatが使えるよう設定を行います。

多分、今までのSDカードと同じで、ext4とかでフォーマットしても使えるんだとは思いますが、今回はexFatを使ってみます。

こちらを参考に、fuse-exfatを使えるようにしました。
$ sudo add-apt-repository ppa:relan/exfat
$ sudo aptitude update
$ sudo aptitude install fuse-exfat

4Gを超えるファイルなども書きこんでみましたが、ちゃんと使えている模様。

dfの結果
/dev/mmcblk0p1 61G 125M 61G 1% /media/1469-2B0D

肝心のディスクアクセスについては、それぞれこんな感じ
$ sudo hdparm -Tt /dev/sda
/dev/sda:
 Timing cached reads: 1414 MB in 2.00 seconds = 707.20 MB/sec
 Timing buffered disk reads: 216 MB in 3.01 seconds = 71.84 MB/sec

$ sudo hdparm -Tt /dev/mmcblk0p1
/dev/mmcblk0p1:
Timing cached reads: 1224 MB in 2.00 seconds = 611.75 MB/sec
Timing buffered disk reads: 22 MB in 3.07 seconds = 7.16 MB/sec

SDカードはやっぱり遅いけど、こんだけ容量があればそこそこ使える。

インストールしてみて


不要なサービスを停止したりして、最終的に、電源ボタンを押してからログイン画面が表示されるまで23秒。結構早い。

さて、買ったはいいが、一体何に使おうかなw

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