アトミックブロンド観た

アトミックブロンド観た。

シャーリーズ・セロンのガチンコ

アトミックブロンドはベルリンの壁崩壊直前のベルリンを舞台とした作品である。
スパイのリストが乗っているマイクロフィルム(!)を巡って、各国のスパイが競い合う…という内容。

まずマイクロフィルムってのが時代を感じさせますよね。

一応、リアルタイムでベルリンの壁崩壊もソ連の終わりもなんとなく覚えている世代ではありますが、1989年が既にフィクションの舞台になる時代になったんだなぁという感慨が沸きます。

近年で同じ冷戦時代のベルリンを舞台にした作品としては、コードネームU.N.C.L.E(the man from U.N.C.L.E)がありますが、あちらはコメディタッチも入ったスパイ映画のノリで楽しい作品でした。

アトミックブロンドはどうかと言えば、バイオレントでブラッディな出来となっております。
アンクルが昔のボンド映画のノリとするならば、アトミックブロンドはダニエル・クレイグのボンド映画のノリ。

主役のシャーリーズ・セロンでアクション映画といえば、大爆死したイーオン・フラックス(←個人的には嫌いじゃない)がありますが、あちらはワイヤーアクション使いまくりで格闘シーンも軽め。

対してアトミックブロンドはシャーリーズ・セロンのガチンコアクションが堪能できる一本となっております。

ていうか、これ、シャーリーズじゃなくていいんじゃね?いや、なんでそんなリアルに肋骨折ったり歯が割れるようなアクション、シャーリーズ本人が頑張ってやってんの??確かに後半のカットなしの長回しはすごいんだけど、アンタそこまでやらんでも!
…っていう気分になるくらいシャーリーズが頑張ってアクションしてます。

後は新右衛門さんみたいなアゴの女優とレズプレイがありますが、正直あんまり興奮しない。

80年代は遠くなりけり

劇中で80年代の音楽が使われてて、冒頭からデビッドボウイの曲が流れてる。
個人的に「おっ!」と思ったのはMinistryのStigmataが使われてて、でもなんか違うなー、このギターこんなに厚い音じゃなかったような気がするなーと思ってたら、マリリンマンソンがこの映画用にカバーしたバージョンだった。

Ministryと言えば、インダストリアルメタルというジャンルの始祖の一つで、Stigmataが納められたThe Land of Rape and Honeyが1988年の作品なので、インダストリアルメタルも早誕生して30年が経つんだなー、まだ冷戦時代だったんだなーと感慨にふけってしまった。
NINとかマリマンとかPIGとかインダス好きだったからMinistryにも手を出したんだよなー。若い頃は配信なくて、CD流通してなくて、このアルバム手に入れるの苦労したんだよなー、しかも聴いてみたら意外と音悪くてがっかりしたなー。

あとはクイーンファンなので、アンダープレッシャーには当然反応。CMで流れてたキラークイーンは一切劇中で使われていなかったぞ!大体あの曲は70年代の曲だから、劇中の時代と合わないし。

アクション好きにはお勧め

ジョン・ウィックと同じ監督が撮っているので、アクション面は文句なしで見ごたえあり。
ストーリー的にはマイクロフィルムの行方、二重スパイは誰かといったフックもあるので見ていて飽きない。また、80年代後半の空気感は出せているので、年寄りには懐かしく、若者には新鮮に映るのではないだろうか。

今の時代だと、リストなんてネットに一瞬で拡散して終わりだから情緒がないよねー。

ベルリンスパイ映画のお勧め。サントラもカッコいい!


シャーリーズセロンのアクション代表作

劇中で使われているStigmataのオリジナル版。インダストリアルメタルの先駆け。

コメント

このブログの人気の投稿

ヤマダ電機の安心会員住所変更をした

JP1の定義をドキュメント化するjp1ajs2.jobdocが超便利

curlでADのドメインユーザーでプロキシを超える