SEにお勧めしたい洋ドラDr.HOUSE

Dr.HOUSEというドラマ

皆さんはDr.HOUSEというドラマをご存じだろうか。
ざっくりいうと、アメリカのドラマで過去の病気の後遺症で鎮静剤バイコディン中毒になった性格の悪い天才医者ハウスさんが、友達の医師ウィルソンらゆかいな仲間にちょっかいを掛けつつ、搬送されてきた原因不明の患者の病気を特定して回復させる物語である。

大体の筋としては、以下のような流れで物語が進んでいく。
  1. 原因不明の病気の患者が運ばれてくる
  2. 症状をもとに対処療法を行う
  3. 患者死にかける(別の症状が出てくる)
  4. 新たな症状に対する対処を行う
  5. また患者死にかける
  6. 病気の真因が判明
  7. 快方に向かう(もしくは手遅れで死ぬ)

Everybody Lies(人は誰しも嘘をつく)

このドラマの面白いところは、病気にかかった本人や、周りの人間の証言の中に、嘘や何らかの認識誤りや事実の欠落があり、それが元で病気の原因が不明で一筋縄では解決に向かわず、それらの「嘘」を排除して真因を炙り出すため患者の調査や原因の推理、対処療法を行っていくところにある。

ハウスは「Everybody Lies(人は誰しも嘘をつく)」という信念を持っており、患者やその周りの人間は「過誤」を必ず起こすのでそれらの証言を一切信用しない。

医療物の殻をかぶってはいるものの、要は推理小説と同じ構造の物語なのだ。
(主人公の名前はホームズ→ハウス、親友の名前もワトソン→ウィルソンでシャーロックホームズのオマージュ)

それらの証言は基本無視して、名探偵のように過去の病歴や現在の生活環境、遺伝的疾患や治療に対する反応などの事実を調査し、真因にたどり着くのである。

SEにお勧めしたい点

病気をバグ、患者をユーザーと置き換えるとSEにお勧めしたい理由がわかると思うが、要は「システムの障害発生時に問題の真因を特定する」という点がシステムの問題解決にも共通しているのである。

特に「Everybody Lies(人は誰しも嘘をつく)」は重要である。

システムを使っている人が報告してきたバグの内容が問題を100%表しているわけでもないし、システムやミドルウェアが出力するメッセージがエラー原因をすんなり教えてくれることは(悲しいことに)余りないし、実は別のシステムのエラーをこのシステムのエラーだと言ってくることもあれば、パソコンのモニターの電源が消えているだけの場合もある。

ユーザーがこっちが思いつかないような操作法や使い方してる場合もあるので、実際にどんな操作をしているのか確認する必要もある。

コミュニケーションギャップにより事象がうまく伝わらない場合もあるので、スクリーンショットで説明したり、遠隔で画面共有したりすることも早期解決の手段の一つである。

さらにややこしい場合は、Aシステムで正常に処理した内容が、実はBシステム側ではNGでBシステム側でエラーになったり、作ったシステムが悪いと思ってたら、OSの設定が悪かったとか日常茶飯事である。

何が悪いのかを切り分けていく作業がトラブル解決には重要である。

また、患者が死んでは元も子もないのと同様に、サービスが提供できなくなると損失が発生するので、とりま復旧を目指すことも大事である。

トラブル対応時に意識したいこと

「Everybody Lies(人は誰しも嘘をつく)」は自分を含めて人間嘘をつくので、以下のことを心にとどめてトラブル対応に当たりたい。

  1. 客の言うことは信用するな。目で見ろ。
  2. 身内が言うことも信用するな。
  3. 仕様書を信用するな。ソース見ろ。
  4. システムパラメータ設計を信用するな。実機見ろ。
  5. システムのログは100%信用するな
  6. ミドルのエラーはさっさとサポートに投げろ。サポートの回答も100%信用するな。
  7. OS(特にWindows)を100%信用するな
  8. 自分の仮説にも疑問を持て。自説にこだわりすぎるな。
  9. 複数のパラメータを同時にいじるな
  10. 考え込まずに手を動かせor手下を動かせ
  11. とりあえずググれ。英語のページも嫌がらずに見ろ。
ほんとトラブル対応は地獄だぜヒャッハー!!

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